設計部スタッフブログ
~リベストらぼ~

窓の役割

サムネイル
こんにちは!
現在二級建築士の製図試験に向けて特訓中の渡邊です。


最近は天候が優れませんね。
今週ぐらいからさらに気温も上がり、
蒸し暑い日が続いていきそうですsmiley


事務所の中はそこまで暑さを感じませんが、
お昼を買いに外へ出た時、外と内の温度差には
びっくりしました


外でお勤めの方々は、
くれぐれも熱中症には気を付けてくださいね。



余談はこれぐらいにして、今回の話題は、


「窓(サッシ)」です!!

サッシの役割として大きく3つあると考えております。

①採光の確保
②空気の入れ換え(換気)
③住宅の顔(ファザード)を成す


建築基準法により、
「居室には採光に有効な開口部を設けなければならない」
と定められており、住宅については以下の計算式が成り立つようにしなければいけません。



V(居室の床面積)×1/7≦a(採光補正係数)×A(開口部の面積)
※a=D/H×6.0-1.4


aの値が大きくなれば、その居室の採光は有利になります。


下図のようにの目の前にカーポートを設置すると、
Dの値は小さくなり、採光補正係数は0に近づく。

そうすると、採光が不利となり、
サッシを沢山設けたとしても
法律上適合しない住宅となってしまいます。


▲D・H値の算出例


また、換気についても定められており、

V(居室の床面積)/20≦(サッシの有効開口面積)

を満たさなくてはいけません。


固定窓(FIX窓)しかない部屋は、
必要換気量を確保できないため、居室とは認められません。


▲換気上不可の居室例


サッシをご検討の際は、紹介した法令の存在を
頭の片隅においてもらえると
より現実的なプランとなるでしょう。


しかし、始めに言いました「サッシはファザードを成す」
という点も重要であり、それを考慮できれば、
さらにより良い住宅にできるでしょう!

ファザードを創るための参考例をご紹介すると、

・スリットを造る
・サッシを複数段に設置する
・広い開口部とする


▲参考例
※上図は参考例を一つにまとめたものであり、
統一性を持って設置することをオススメします。

外壁だけでなく、
サッシの設置位置、サイズに着目することで、
オリジナリティを出すことができるのではないでしょうか。



長くなりましたが、皆様の住宅プランがより良いものとなる
ため、今回の話題が参考になれば幸いでございます。

ありがとうございました。