先日、グルージャ盛岡のサッカー観戦したら
今でもグルージャの応援歌が、
僕の脳内でリピート再生し続けている
設計部 佐々木大輔です
さて、
先日COP26の世界的な温暖化に関する
会議が閉幕してから、
皆さんの業界でも新しい
CO2対策・制度・補助金など色々
議論されているのではないでしょうか?
住宅業界でも同じであり、
性能表示制度での
省エネ等級・一次消費エネルギー等級の追加や
建築基準法の4号特例の面積引き上げなど
いろいろ議論されているようです。
年度末にかけては、
もう少し具体的な
施策がでてくるかも知れません。
日本で使われるエネルギーの
約30%は住宅・建築部門で消費して
いるようでして、
運輸部門の23%と比較しても、
多くのエネルギーを消費しているので、
日本全体の一次消費エネルギー削減をするには、
住宅業界の施策が有効になる。
という構図のようです。
本日は、当社の標準的な建物が
どれだけ一次消費エネルギーを削減できているか?
というのをご紹介いたします。
一つ目の建物は、
建築地 盛岡市(3地域)
完成引渡 2019年11月
延床面積 38.12坪
施工面積 41.57坪
階数 2階建て
(吹抜けやLDKにスキップフロアのある建物)
外皮平均熱貫流率(UA値)0.25w/m2・k
隙間相当面積 (C値) 0.3㎝2/m2
冷暖房方式 全館空調システム
(YUCACOシステム)
24時間換気 全熱交換換気システム
太陽光発電 5.00kw(NearlyZEH)
この建物の一次消費エネルギー
①省エネ基準
②計算値
③住んでみての実績値 の3つをご紹介します。
(単位はMJ・メガジュールです)
(▲00%とは、省エネ基準より何%削減したかです)
暖冷房
①省エネ基準67,167MJ
②計算値 36,807MJ:▲45%
③実績値 31,946MJ:▲52%
換気
①省エネ基準5,033MJ
②計算値 4,731MJ:▲6%
③実績値 4,229MJ:▲16%
給湯
①省エネ基準28,652MJ
②計算値 20,411MJ:▲28%
③実績値 16,406MJ:▲42%
家全体の一次消費エネルギー(太陽光の影響は除く)
①省エネ基準119,582MJ
②計算値 69,264MJ:▲42%
③実績値 55,210MJ:▲53%
家全体の一次消費エネルギー(太陽光を含める)
①省エネ基準119,582MJ
②計算値 15,483MJ:▲87%
③実績値 -3,493MJ:▲103%
家全体の省エネ基準の一次消費エネルギー
119,582MJに対して、冷暖房は67,167MJですので、
家全体のエネルギーの56%が
冷暖房であることがわかります。
一番注目してほしいのは、
冷暖房の省エネ基準は67,167MJ
建物の設計一次消費エネルギーは36,807MJ、
実際に住んで頂いて、
1年間計測した結果は、31946MJとなりました。
従って、
省エネ基準レベルより
52%のエネルギーを削減できており、
当初の設計した計算値より13%も削減
できている。
という結果でした。
二つ目の建物は、
建築地 北上市(4地域)
完成引渡 2019年1月
延床面積 50.62坪
施工面積 51.56坪
階数 2階建て
外皮平均熱貫流率(UA値)0.25w/m2・k
隙間相当面積 (C値) 0.2㎝2/m2
冷暖房方式 全館空調システム
(YUCACOシステム)
24時間換気 顕熱式熱交換換気システム
太陽光発電 5.25kw(NearlyZEH)
冷暖房
①省エネ基準55,128MJ
②計算値 29,818MJ:▲45%
③実績値 25,064MJ:▲54%
換気
①省エネ基準6,113MJ
②計算値 5,807MJ:▲5%
③実績値 5,651MJ:▲7%
給湯
①省エネ基準28,652MJ
②計算値 20,411MJ:▲28%
③実績値 12,899MJ:▲45%
家全体の一次消費エネルギー(太陽光は除く)
①省エネ基準107,736MJ
②計算値 64,214MJ:▲40%
③実績値 46,244MJ:▲57%
家全体の一次消費エネルギー(太陽光を含める)
①省エネ基準107,736MJ
②計算値 16,190MJ:▲84%
③実績値 -6,578MJ:▲106%
どちらのお宅でも、
家全体の一次消費エネルギー(太陽光は除く)での
省エネ基準と、
1年間住んだ実績値のデータを比較すると
53%削減
57%削減
という驚愕の結果でした。
今回はメガジュールというエネルギーの単位で
お話しましたが、
お金に換算しても、もちろん
省エネ基準レベルより圧倒的に安くなります。
省エネ基準レベルの建物は、
間欠暖房(各部屋で暖める方式)なので、
洗面所、トイレは寒いです
対して、弊社の建物は
省エネ基準の半分近くの燃費で
全館冷暖房の為、どの部屋でも、
洗面所でも、トイレでも
概ね同じ室温で暮らす事が出来ます。
その部屋間の温度差を体感したい方は
弊社展示場や完成見学会に
お越しください。
これから寒い季節になりますので、
省エネ基準レベルとの
“違い”
がハッキリ分かるはずです
次回の川村のブログでは、
部屋間の温度差のデータもご紹介します。
世界的に地球温暖化や脱炭素など耳にしない日は
ないくらい言われておりますが、
弊社の建物は、
一次消費エネルギーが圧倒的に少ない
住宅となっておりますので、
我慢しないで快適に暮らしていても、
地球温暖化に貢献できる建物に
なっております。
ご新築をお考えの方は、
ぜひご検討下さいm(__)m
以上、設計部 佐々木大輔でした