おばんです。
設計部 佐々木です。
先日、流行に乗って久々のキャンプをしてみました。
キャンプをしてみて日常のエネルギーの大切さや
家の加熱調理器(IHヒーター)の有難さを
再認識した夏休みでした
今日は業界のネットニュースに載っていた
記事をご紹介します。
要約すると、
砂電池が実用化された。
100トンの砂で8メガワットの熱量の
貯蔵が可能との内容です。
https://texal.jp/2022/07/08/worlds-first-commercial-sand-battery-begins-energy-storage-in-finland/
超画期的です!
('Д')
太陽光パネルのついた弊社の住宅では
6kwの太陽光パネルがあると、
岩手県では年間6000~6600kw程度発電します。
その内
家で消費する分(自家消費)は
約35%程度です。
残り65%は電力会社さんに売るといった
システムが一般的です。
雪国である岩手県では、
大量のエネルギーの必要な1月・2月は
太陽光パネルに雪が積もっていて、
その時期の使用する電力の殆どを
購入しなければなりません。
特に1月・2月は気温にもよりますが、
35坪程度の住宅では、
各月800~900kwの電力を必要とします。
蓄電池を付ければいいじゃん!
と思われると思いますが、
一般的な家庭用蓄電池は
5kw~10kwの蓄電池容量の為、
太陽光パネルと蓄電池だけで電力を
賄うといったことは難しいのが現状です。
他にはV2Hといって、
電気自動車(30kw~60kw)の電気を
車を使用していない時に家に給電する。
というシステムもあります。
しかし、
高額な設置費用と、
車に太陽光で充電している時は車を使えない。
といった問題があります。
オフグリット住宅の実現には
太陽光パネルの電力を、
どうやって冬場に使用するか?
といったことが
大きな課題でした。
弊社の一般的な35坪程度の建物で
家の全ての必要な電力
(オール電化なので全て電気で換算)は、
1年間で約7500kw程度です。
7500kw=7.5メガワット
つまり、先ほどの砂電池は
弊社の一般的な住宅の一年間の
エネルギーを貯蔵できる
システムということになります。
('Д')
8メガワットまでの容量でなくても
その1/3の容量でも
オフグリットな住宅を作ることは
可能になります。
しかも、
特別な設備でなく普通の砂。
というのがポイントです。
最新の情報では
世界情勢、為替の影響で
今冬はエネルギー価格が
更に値上がりするようです
('Д')
エネルギー価格に左右されずに
CO2排出ゼロの
オフグリット住宅が近い将来に
出来るかもしれません。
大きさや価格を考えると、
地域単位での導入
↓
砂電池オフグリット分譲地
砂電池オフグリットタウン
というのも
出来るかもしれません。
カーボンニュートラルを
通り越して、
一気に脱炭素となる
住宅が出来そうですね!
以上、設計部佐々木でしたー!